西向きのマンションは、南向きマンションと比較すると評価が低いマンションになります。東向きのマンションとは評価が分かれますが、西日を懸念する人は多いでしょう。
そのため、西向きマンションを売却するときには、西向きマンションに住んで感じる懸念を払しょくする必要があります。
それが西向きマンションマンションを売却するポイントになるので、今回はその懸念を払しょくするために、具体的にどのようにすべきかを解説していきます。
西向きマンションの西日対策
西向きのマンションを売却するときに、検討者が最も懸念する部分は「西日」に関してです。
言うまでもありませんが、西日は陽が落ちている状態なので、室内に陽の光が入ってきて眩しい状態が続きます。そのため、西向きマンションを嫌がる人が多いというわけです。
その西日対策としては、以下のようなことが挙げられます。
- レースカーテン
- ブラインド
- ガラスフィルム
- 家具配置
居住している上で西日対策をしている人が多いので、実際に西日対策をしていることを伝えるのがベストです。
レースカーテン
レースカーテンの中でも、西日対策として遮熱性・遮光性の高いレースカーテンがあります。このレースカーテンをしておけば、陽の光をある程度カットできるので、西日を懸念している人でもその懸念が軽くなる可能性があります。
ブラインド
またカーテンではなく、ブラインドは西日対策としては有効です。なぜなら、カーテンの場合は陽の光が入る範囲を狭めることしかできませんが、ブラインドの場合は室内に入る陽の光の量を調整できるからです。
つまり、カーテンの場合に西日をカットするとなると、カーテンを閉めるという選択しかありませんが、ブランインドの場合には「角度を変えて光を絞る」という選択が可能ということです。
ブラインドはウッド調などデザイン性の高いモノもあるので、ブラインドを設置していなければ、営業マンにそのパンフレットなどを用意してもらうと良いでしょう。
ガラスフィルム
また、今ではガラスフィルムを後貼りすることで、西日をある程度カットすることができます。種類にもよりますが、リビング・ダイニングの窓ガラスに貼る時に数万円程度で設置できます
そのため、どうしても西日懸念が強くマンションが売却できない場合には、ガラスフィルムを設置して売却に出すという方法もあります。
家具配置
西日を懸念する理由として、家具が日焼けするという理由もあります。
しかし、窓の位置や大きさによって、室内に西日がどの程度入ってくるかは変わってくるので、上手に家具配置することで日焼けしないようにすることも可能です。
そのため、日焼けを懸念する人用に、図面で家具配置を提案できるよう、営業マンに考えておいてもらいましょう。できれば、家具シールなどを図面に貼り、図面上で解説できればベストです。
上記のような対策を行っていないマンションの売却は、資料を用意してもらうなり、営業マンが検討者へきちんと説明できる状態にしておきましょう。西日の懸念を払しょくすることが、西向きのマンションを売却する最大のポイントになります。
ほかのアピールポイントを探す
上記は西向きマンションのデメリット対策を解説しましたが、別のポイントをアピールすることで、西日のデメリットを軽減するという方法もあります。
その部屋によってメリットは異なりますが、たとえば以下のような点をアピールできないかチェックしてみましょう。
- 朝の明るさ
- 眺望
- 角部屋
- 断熱性
上記は、実際にその部屋で生活している売主の生の声が重要です。
朝の明るさ
西向きの部屋は、朝日が室内に入りにくいです。そうなると、「朝は暗い」という印象を持たれてしまい、その点が西向きの部屋の検討が進まない理由になる可能性があります。
そのため、実際の朝の様子を伝えてあげることで、西向きのデメリットが軽減することがあるのです。
たとえば、以下のようなアピール方法があります。
- 朝の室内写真を広告に掲載する
- 朝に電気をつける必要があるかどうかを伝える
- どの部屋に光が入り、どの部屋に入らないかを明確にする
ただし、これは朝明るいという前提の話なのでその点は注意しましょう。
眺望
また、西日が眩しいという点を払拭するためには、「西日が入ってもその方角が良い」という点をアピールする方法もあります。
これも物件によりますが、以下のように眺望面でアピールできるポイントがないかをチェックしましょう。
- 富士山や東京タワーが見えるなど
- 目の前が抜けていて開放的である
- 目の前が道路なので前に建物が建つことがない
まずは、その部屋から見える眺望面をアピールすることです。特に、マンションの上層階は眺望というメリットが大きいので、その点をアピールできれば強いです。
また、目の前が開放的であれば、西向きのデメリットを「開放感」というメリットが上回るかもしれません。さらに、目の前が道路や川などであれば、そこに建物が建つリスクが低いので、環境が変わりにくいというメリットにつながります。
要は、検討者に「西向きで西日が気になるけど、この部屋なら西日を払拭するくらいのメリットがある」と思ってもらうことが大切ということです。
角部屋
その部屋が角部屋なのであれば、西からの光以外も南か北からも光を受けられます。そのようなときは、南西角部屋・北西角部屋という表記になるので、角部屋のメリットを最大限アピールすることが重要です。
もちろん、北西角部屋よりも南西角部屋の方が評価は高いですが、北西角部屋でも「明るい」というメリットがあります。特に、上述したように西向きマンションは「朝は暗いのでは?」という点を懸念する人が多いので、採光面が2つある角部屋でその点を払拭できます。
要は、「角部屋」というメリットを押し出すことで、西向きというデメリットを少しでも払しょくして、売却しやすいするということになります。
断熱性
また、西向きマンションは西日の影響で、「夏は暑いのでは?」と思われるケースもあります。そのため、そのマンションの断熱性をアピールすることで、夏の暑さは払拭できるケースがあります。
断熱性を調べるためには、以下の2つの方法があるので、事前に調べておきましょう。
CHECK
- マンション購入時のパンフレットをチェック
- 住宅性能評価書をチェック
上記の資料があれば、必ず営業マンに渡すようにしましょう。もしかしたら広告へ反映できるかもしれませんし、少なくとも営業トークには使えます。
上述したような点は、営業マンに全て任せてはいけません。
その部屋の魅力はその部屋の住民が一番知っているはずなので、広告に反映したり、営業トークで使ったりしてもらうためには、売主自らが営業マンに伝えることが大切なのです。多少手間はかかりますが、マンション売却には必要なことと認識しておきましょう。
まとめ
このように、まずは西向きならではデメリットである「西日」対策について説明してあげましょう。
特に、西向きの住戸に住んだことない検討者は、そもそも西日がどの程度デメリットになるか分かりません。そのため、ガラスフィルムなどを設置して、西日がどの程度カットできるか実演してあげることがベストです。
また、物件見学の時間をなるべく午前中にすることで西日を隠せますが、結局は西日の懸念を消えないので、それは避けた方が良いでしょう。
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